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封印された歴史  (原文:シノハラ 編集:小島)  5月2日(金)

日押入れを掃除していると、奇妙な長方形の物体が出てきた。 

幼稚園の頃使っていた自由帳である。そういえば昔からお絵かきは好きだった。懐かしく思い、1ページ目を開く。その刹那、僕の目に飛び込んできたのは世にも恐ろしい園児の心の闇だった…!

 


        

作品No.1 『サバ』

題名は間違いなく『サバ』である。しかし、どう見てもこれは魚類ではなく鳥類にしか見えない。彼(私)は何を意味したかったのだろうか。ダイイングメッセージを彷彿させるものが感じられる作品である。

 

 

作品No.21 『ゼムラン』

縦2列に並んだ六個の目、目、目。まるでこちらの心を隅々まで覗きこむような目を持った怪人の絵である。目もさることながら、口や角、触手等、普通の園児がこのような怪人をイメージできるだろうか。当時の自分の精神状態を疑う、伝説級の一品。

 

 

 作品No.3『題名なし(少女の絵)』

一見なんの変哲もない少女の絵である。当時好きだった女の子の絵でも描いたのだろう。しかし、よく見てほしい。少女の胸部の茶色の円。これはどう見ても乳房だ。幼稚園児という年代にしてすでによからぬことを考えていたことを暗示させる。もしかしたら、今自分は刑務所に入っていたかもしれない。少女のあどけない顔が逆に恐怖を彩る名画である。

作品No.4『ミリンかいじゅう ラミリンガー』

光のない眼、禍々しい角、両手の武器。恐怖と共に様々な疑問が沸く。そもそもなぜ「みりん」をモチーフにした絵を描こうと思ったのか?そのみりんがなぜこんなに恐ろしい怪獣となったのか。そして最大の謎は怪獣の足…でかでかと「コーヒー」アピールしている。突きつけられた現実を、私は直視できなかった。

 


 

幼稚園の先生は、こんな狂人幼稚園児にも愛情をそそげるものなのだと、感動した。

 

余談だけど、この数年後にポケモンが流行ってポリゴンが描ける奴は周囲から天才扱いされていた記憶がなきにしもあらず。

 

 

 

 

 

 

 
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